2005.06.16 レポート 日常的なつながりも、イベント時も、父の存在感は薄し!

家族コミュニケーションの中心は「配偶者」44.5% 「母」25.0% 「父」2.5%
年中行事実施率は「母の日」49.3% 「父の日」37.6%

家族コミュニケーションの中心は10代20代が「母」、30代からは「配偶者」。「父」は2.5%で、どの年代においても存在感が薄い。

「日頃、家族の中で一番多くコミュニケーションする人は誰ですか」の問いに対して、最も多いのは「配偶者」で44.5%、次いで「母」が25.0%。ちなみに「父」は2.5%、「誰ともとらない」は6.6%であった。

年代別に見ると、10代以下では63.2%が「母」、20代では43.7%が「母」、26.0%が「配偶者」と回答、30代では「配偶者」が48.9%と最も多くなり、次いで20.7%が「母」、40代においては52.0%が「配偶者」、15.1%が「母」となった。未婚者が多い若年層はむろん、30代、40代においても「母」が家族コミュニケーションで重要な役割を果たしていることが伺える。

一方、「父」を選択したのは、多い年代でも4%前後にとどまり、家族と父親とのコミュニケーションはかなり薄いといえそうだ。

男性は「妻」や「母」とのコミュニケーションに依存。
「父」として「娘」「息子」とコミュニケーションすることが極めて少ないことも「存在希薄化」の要因か。

男女別に見ると、男性にとって「一番多くコミュニケーションする人」は、「配偶者」が51.1%と過半数を占め、次いで「母」が24.2%、「娘・息子」は合わせても約6%であるのに対し、女性にとっては「母」が25.9%と男性と変わらないものの、「配偶者」が36.7%と少なく、その代わりに「娘」13.6%、「息子」11.5%と多く、女性の方が子どもとのコミュニケーションが多いことが伺える。

前述した年代別の傾向とあわせて総合的に見ると、「子供は母」「夫は妻、子供とは妻を介して」という傾向にあると言えるだろう。

「父の日に贈り物をする」は37.6% 前年比-2.3ポイントで、 節分の豆まきよりも低い実施率に・・・

「過去1年間で、あなたの家庭で行った歳時・行事はどれですか(複数回答可)」の問いに対する答えを見ると、「年賀状」「年越しそば」「おせち」といった正月行事は全体の約70%が実施している。

「父の日に贈り物をする」と答えたのは37.6%で、「母の日に贈り物をする」49.3%に大きく差をつけられ、さらには「丑の日に鰻を食べる」39.9%や「節分に豆まきをする」38.0%よりも低い実施率となった。

普段のコミュニケーションの希薄さとともに、イベント時においても“母優位”“父不在”の傾向が浮かび上がった。

調査概要

調査実施サイトAQUTNET(ソフトバンクパブリッシング社運営)
調査対象者AQUTNETモニター会員(10~70代以上男女)
調査期間2004年12月~2005年3月
回答者数4,976件
質問項目1.朝食・夕食事情(誰と、どこで、何を食べている?)
2.日頃の家族間コミュニケーション(話す、電話、メールなど)
3.過去1年間で行なった家庭内歳時・行事