こどもの日の行事実施率は、「柏餅やちまきを食べる」は28.2% 「菖蒲湯に入る」13.6% 「5月人形を飾る」12.8% 「鯉のぼりを飾る」7.9% 東海エリアは「飾り物」に熱心
3年連続「家庭での年中行事実施状況」をWEBアンケート調査で実施
10代以下~60代以上 男女 6,900人の実態を分析
マーケティング会社(株)ウエーブプラネット(東京都千代田区、代表取締役 ツノダ フミコ)では、毎年「家庭での年間行事実施状況」を中心にした生活実態アンケートを実施しております。今回の調査結果からの最新の傾向や特徴につきましては、行事や歳時のタイミングごとに随時ご紹介してまいります。
まず第1回目の今回は「こどもの日」に関する調査結果です。
「五月人形」「鯉のぼり」実施率は、年々減少傾向にあり、20代30代子ありでも2割。住宅事情を背景に、「端午の節句」はGWの影にかくれつつある。
端午の節句のお祝いとしての飾り物は、年々実施率が微減し1割前後の実施率となっている。
子供の有無および年齢別に見ると、「五月人形」「鯉のぼり」実施率は子供がいる20代~30代でも2割強にとどまり、「鯉のぼり」については40代以上で11.5%と急激に実施率が下がっていることから、端午の節句の飾り物は、子あり世帯で子どもが小さい時期に限定、さらに住居環境のスペースの問題等やゴールデンウィークという一大イベントの影響もあり、実施率が減少傾向にあることが推察される。
ちなみに「雛まつり~桃の節句~」に関しては、子供がいる20代~30代で5割近くが実施するとともに、年齢が上がっても、また子供がいない人でも実施率は比較的高いことから、「女児のためのイベント」に限定されず、「女性のためのイベント」として受け入れられつつあると推察される。
「柏餅やちまき」は、子供のいる人では36.2% 子供のいない人でも20.2%が実施。年齢や子供の有無にかかわらず、楽しみやすい伝統行事の代表に。
一方、「柏餅やちまきを食べる」は子供のいる人では年代にかかわらず3割強が実施、また子供のいない人でも2割から3割が実施している。「節分に巻き寿司を食べる」習慣が、寿司チェーンやコンビニによって一気に広まったように、コンビニでも気軽に手に入ることが、日本の伝統行事伝承の鍵を握りつつあるともいえる。
地域によって実施率に差。
やっぱり見栄っ張り?「飾り物」に熱心なのは東海エリア。「風呂」にこだわる関東エリア。
こどもの日のイベント実施率をエリア別に見ると、「五月人形」「鯉のぼり」を飾ったり「柏餅やちまきを食べる」風習は東海エリアにおいて多く行われており、それぞれ16.8%、10.9%、34.3%と、最も実施率の低かった九州・沖縄エリアや中国・四国エリアよりそれぞれ約1.5倍の高い実施率となっている。格式や家の対面にこだわるといわれる名古屋の地域性が影響しているのかもしれない。
また「菖蒲湯に入る」だけは、関東エリアが他エリアよりも数ポイント多く、18.5%となった。
調査概要
調査実施サイト | AQUTNET(ソフトバンクパブリッシング社運営) |
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調査対象者 | 20代~40代で83%を占める |
調査期間 | 2006年2月~3月 |
回答者数 | 6,900件 |