公益社団法人日本マーケティング協会発行の機関月刊誌「マーケティングホライズン」2013年5号特集テーマ「VISION 2030」にて、弊社代表のツノダフミコが編集に下記のように携わりました。
特集テーマ「VISION 2030」について
あなたは「未来」と聞いて、どのくらい先の未来を思い浮かべるだろうか。
企業の中長期戦略で語られている単位で考えるかもしれない。あなた自身の子どもの年齢や自分自身の節目の歳を思い浮かべるかもしれない。あるいは昭和の時代に21世紀の未来イメージを持ったように、22世紀に想いを馳せるかもしれない。
今回取り上げる「未来」は2030年。17年先の未来だ。
2030年、マーケティングにできること:早稲田大学 商学学術院 恩蔵直人教授
日本を語るとき、わたしたちマーケティングに携わるものは何を見つめ、何を考え、何ができるのか。どのような意志とともにマーケティングを活かしていけるのか。マーケティングの新たな可能性について、早稲田大学 商学学術院 恩蔵直人教授にお話を伺いました。
“地域活性化”の展望 地域愛を育む キャラクター成長戦略
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特集テーマ「VISION 2030」について 全文
あなたは「未来」と聞いて、どのくらい先の未来を思い浮かべるだろうか。
企業の中長期戦略で語られている単位で考えるかもしれない。あなた自身の子どもの年齢や自分自身の節目の歳を思い浮かべるかもしれない。あるいは昭和の時代に21世紀の未来イメージを持ったように、22世紀に想いを馳せるかもしれない。
今回取り上げる「未来」は2030年。17年先の未来だ。
たかが17年先を「未来」として語るには近すぎるだろうか。だが、これから先の17年間は、17年前から現在までの17年間とは変化の質・量ともに比較にならないほどの大きさであるに違いない。
近すぎず、遠すぎず、の未来として2030年を選んだが、今の時点で描かれる2030年の予想図はおそらくもっと手前のタイミングで実現されるだろう。現時点の想像を軽く超える2030年が訪れるはずだ。それは社会の仕組みにおいても、日常のささやかな1シーンにおいても。
2013年の今、2030年の日本を語る人の多くは、その口が重くなる。人口減少、少子社会、超高齢社会等、人口という確実性の高い未来予測を起点として考えていくと明るい兆しが見えない。
「未来予測通りにならないために手を打つのだから、未来予測は必ず外れるのだ」という説もある。間違いなく日本の人口は減少し、高齢者比率は高まるが、だからこそ実現できる未来もあるに違いない。予め訪れることがわかっている危機に対して、わたしたちはただ無自覚にぼーっと佇んでいるわけではない。
2030年。意志を持って未来を描くとしたらどのようになるのか、その手掛かりを求めてさまざまなヒントを集めて回った。あなた自身の「+17」。その時、どのような社会において、どのような生活を送っていたいか。他人事としての未来予測ではなく、あなた自身の希望や願いを反映した自分ごとの将来として「未来VISION 2030」を描いてみてほしい。
未来は訪れるのを待つものではなく、自ら築いていくものだから。